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ボックスパレットにキャスターを取り付けるメリット

ボックスパレットは通常フォークリフトで移動させますが、キャスターを取り付けることで人力で移動できるようになり、短距離の運搬や少量搬送などの作業がしやすくなります。
一方で、キャスターの種類によって動かしやすさ(押すときの重さ)は大きく異なります。
今回は、試験をもとに、重量ごとにどれくらいの力でボックスパレットを押す力が必要なのかキャスター別に解説します。
※数値は社内試験による参考値であり、保証値ではありません。
キャスター押し比べ試験

キャスターの種類による動かしやすさの違いを確認するため、キャスターを動かし始める際に必要な力(始動力)を比較する試験を実施しました。
■重りの重量
300kg / 500kg / 700kg
■比較したキャスター
・ゴム車輪(Jタイプ)
・ゴム車輪(PMタイプ)
・ウレタン車輪
・アルティメットウレタン車輪
今回は、実際の運搬作業でも負荷が大きくなるキャスターが90度旋回する際に必要な押す力に注目して比較を行いました。
※試験結果は社内試験による参考値であり、保証値ではありません。実際の作業環境や床面状態などによって結果は変動する場合があります。
※押す力の目安や区分は、厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」を参考に、作業負荷の目安として設定した参考値です。
300kgの重りの場合

300kg程度の荷重であれば、どのキャスターでも1人で運搬することは可能な範囲となっています。
アルティメットウレタンは半分の力で動かすことができ、他のキャスターと比較して軽い力で操作できる結果となりました。
ゴム車輪やウレタン車輪の場合は約25~27kg程度の力が必要となり、「普通」程度の負荷となります。
この段階ではキャスターの種類による差はそれほど大きくありません。
※押す力の目安は、試験で測定した力(N:ニュートン)をもとに、10N ≒ 約1kgの力として換算した参考値です。
※「軽い」「普通」「重い」の基準は、平均的な成人男性を想定した目安です。
500kgの重りの場合

500kgになると、荷重の増加に伴い必要な押す力も大きくなります。
ゴム車輪やウレタン車輪では約39~41kg程度の力が必要となり、1人での作業は可能なものの、負担は大きくなります。
一方、アルティメットウレタンは約20kg程度の力で動かすことができ、「普通」程度の負荷に収まる結果となりました。
300kgと比較すると、キャスターの種類による動かしやすさの違いがはっきり現れる結果となっています。
※押す力の目安は、試験で測定した力(N:ニュートン)をもとに、10N ≒ 約1kgの力として換算した参考値です。
※「軽い」「普通」「重い」の基準は、平均的な成人男性を想定した目安です。
700kgの重りの場合

700kgになると、ゴム車輪(PMタイプ)やウレタン車輪では約45~60kg程度の力が必要となり、1人での作業では負担が大きくなります。
特に標準キャスター(Jタイプ)は約60kg程度となり、1人での作業では負担が大きく、複数人での作業が推奨されます。
一方、アルティメットウレタンは約25kg程度の力で動かすことができ、負荷は「普通」程度に抑えられる結果となりました。
荷重が大きくなるほど、キャスターの種類による動かしやすさの差が大きくなることが分かります。
※押す力の目安は、試験で測定した力(N:ニュートン)をもとに、10N ≒ 約1kgの力として換算した参考値です。
※「軽い」「普通」「重い」の基準は、平均的な成人男性を想定した目安です。
まとめ
今回は、ボックスパレットのキャスター選定について、試験結果をもとに重量ごとにどれくらいの力で押す必要があるのかをキャスター別に解説しました。キャスターの種類によって動かしやすさは大きく異なり、特に荷重が増えるほどその差は大きくなることが分かりました。最大積載量の範囲内であっても、キャスターの種類や使用環境によって動かしやすさは変わります。本記事は参考としてご活用いただき、用途に応じたキャスター選定をご検討ください。より詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。用途に応じた最適なキャスターをご提案いたします。


